
原油価格は上昇基調を強めました。中東情勢の緊張激化を受けて大規模な供給混乱への懸念が高まり、ブレント原油は112ドルを上回り、WTI原油は100ドルに接近しました。 エネルギーインフラへの攻撃が続いていることから、供給ショックへの懸念が一段と強まり、原油価格は高止まりしています。これにより、世界のエネルギー市場に対するリスクも高まっています。
昨日、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を3.5%〜3.75%に据え置きました。景気見通しはやや上方修正された一方で、FRBはインフレ見通しを引き上げ、原油価格上昇に伴う不確実性を認識しました。 最新のドットプロットでは、年内の利下げ見通しは1回にとどまり、従来想定よりも少ない内容となっています。インフレ圧力の高まりにより、金融緩和開始時期が後ずれするとの見方が強まっています。
本日の序盤取引では、米株価指数先物は小幅安となりました。前日の米国株式市場では大きく売られ、ナスダック100とS&P500はいずれも1.6%下落しました。また、ダウ平均は46,053まで下落し、2026年の新安値を更新しました。背景には、インフレ懸念の高まりと原油価格の急騰があります。
この下落は、生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回ったことに加え、イランとの戦争がスタグフレーションにつながる可能性への懸念を受けたものです。これにより、FRBによる早期利下げ期待も後退しました。
金価格は、直近安値である4,800ドル付近からの回復に苦戦しています。米ドル高が一服していることや、中東情勢の緊張が続いていることが一定の支えとなっているものの、上値は重い状況です。
全体として、地政学的リスクは金相場の支援材料となっていますが、ドル高とインフレ期待の上昇が反発を抑制しています。市場は今後の中央銀行の政策判断や米国経済指標を見極めながら、次の方向性を探る展開となりそうです。
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